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私だったら嫌だった

2012年10月21日

叔父(正式には母の妹の配偶者)が約二年にわたった癌との闘病を終えようとしています。
それに際してどんなに人を思いやるつもりでも、場合によっては絶対言ってはいけない事があると思い知りました。

一昨日叔父のお見舞いから帰ってきた弟と連絡を取って状態を確かめたところ、叔父は痛みの緩和のためのモルヒネ点滴が始まるので(多分、生きているうちにの意味で)ひと目でも会いたい人には急いで来てもらうようにと叔母が医師から言われたので急いで行ってきた、九州からも叔父の息子のいとこが一家がかけつけ、叔母も葬儀会社との打ち合わせを始めた…などの、胸の痛む話を聞かされました。

元気だった頃の叔父は英語が達者なので、母の親族の集まりがあるごとにうちの旦那や息子にも優しく英語で語りかけ、日本語が分からない旦那が孤立しないように気を配ってくれたり、近場のアメリカ人が知らない様な楽しい日本の文化を紹介してくれたり、息子とはカントリーミュージックの話題などで盛り上がり、一緒に面白いプロモーションビデオを見たりしていました。

そんな心優しい叔父には日本へ帰省してももう会えないのか…と弟からのメールを見て私もとても悲しくなったのですが、沈む私の気持ちを心底びっくりさせる様な事を昨日電話で話した時に母が言っていて。

母は弟と一緒に叔父のお見舞いへ行ったのですが、その時に近くに住む別ないとこに「叔父さんはまだまだ元気で大丈夫だから、叔母さんをしっかり支えてあげてね」と言ったと話すのです。

私は弟から既に叔父の状態を聞いていたのでものすごくびっくりしたんですが、母はさらに「叔父さんはモルヒネを始めたら急に意識もはっきりしてきて『家に帰ってコンピューターをネットにつなぎたいな、そしてみしぇちゃんがフェイスブックにどんな写真をアップしているか見たいな』と言ってたわよ。来週末にもまたお見舞いに行くつもりだけど、何か伝言はある?」と。

私はそれを聞いたら涙が溢れそうになりました、叔父の気持ちを思って、母の無思慮を悲しんで。

一般病棟での入院治療なら多少は携帯端末的な物の利用も出来るでしょうが、叔父は全身の痛みでもう既に起床した状態を保つ事が出来ない状態だそうで、そうなると叔父叔母共にたとえ叔父が帰宅出来ても机の前に座ってコンピューターを立ち上げてネットにつなぐとか、そんな事はもう出来ない…という事を母も想像出来るはず。
それに叔父が次に帰宅出来るのは多分そんな事は全く出来なくなってからの無言の帰宅なんだと誰もが知っているのに、どうして『叔父はまだまだ元気だから』とか母はいとこに言えるの?!と驚き、がっかりすると同時にいとこの胸の内を思うと悲しくなりました。

母は「だってモルヒネを始めたら叔父さんは急に元気になって色々と話し始めたのよ?」と言いますが、それはひとえにモルヒネを使った緩衝ケアの効果の一環であって、最後にひと目だけでも会いたいと駆けつけてくれる見舞客と叔父さんが心残りなく語らえるように…との医師側の配慮もあったからでしょう。

電話で母に「まだ元気で大丈夫だからなんて、二度といとこに言っちゃダメ!」と私が咎めたら母は急に黙り込み、突然話を逸らし始めたので、今まで義母の「他意が無ければ何を言ってもしても罪は無い」という無邪気で無意識の悪意に泣かされ続けた私は、自分の母までもそんなことを言う位頭が弱くなったのか…と心底がっかり。

私だったら死期の迫った父親が危篤で、医師から会いたい人は今のうちにお見舞いをとか言われたり、母親が葬儀社と打ち合わせを始めていたりと、これからのシナリオはもう分かっていよいよ覚悟を決めないといけない時に「お父さんはまだまだ大丈夫」なんて安請け合いを誰かから言われたら良くてびっくり、悪く取ると一体何が大丈夫なんだ?!何て脳天気な事を言う人なんだ!と腹を立ててしてしまいます。

そんな事を言われるのは私は絶対に嫌。

どうにか勇気付けたいから、何か一言声をかけたかったからだとしても、できるだけ時間を作ってお父さんのお見舞いに来てあげてねとか、お母さんが一人で抱え込まないでいい様に支えてあげてねとか、もっと現実に沿った伯母さんらしい言葉をかけてやるべきだったと思います。

母だってその父母だけでなく、自分の幼い息子をも亡くしているんだから、愛する人の死で心が折れそうになる時がどんなに辛いかを分かっているはず…だったはず。
なのに何で…喉元を過ぎると熱さを忘れてしまうんでしょうか…

************

ここまで書いた後に母から、叔父が亡くなったと知らせるメールが来ました。

全く当てにならなかった母の話だと、九州から駆けつけたいとこともう少しは語らう時間がありそうだったのに、いとこにはその時間もあまり無かったのかと思うと残念でなりません。

メールをもらった後、電話で母と弔電について相談していたのですが、その時母にいとこにかけた言葉について、何故私がそんな事は言ってはダメと厳しい態度だったのかをもう一度説明をしました。

今回は母も少し分かってくれ、さらに昨夜の弟との出来事も話してくれ、少しはこれからの態度を改めてくれる様な返事をしていました。

母は弟に、親類縁者の葬儀に参列するのは死者への礼儀として当たり前の事でもやはり悲しいので、何かに招かれるのは楽しい事だけであって欲しい…と言いたかっのですか、招かれるの表現で「招待状をもらう」と言ったところ、こんな時にそんな言葉を使うな!と、弟からこっぴどく怒られた、との事。

私は何というタイミング、弟よよくぞ言ってくれた!と心の中で叫びましたが、母へは冷静に「すべての人が母の話を始めから終わりまでしっかり聞いてくれている訳でも無い、一部分だけを聞いた人から誤解されて気分を害されては大変だから、結婚式のスピーチにタブー語がある様に、人の生死に関わる場面でも言ってはいけない言葉がある、と再度念を押しました。

弟と私からダブルで注意され、これで母も少しは考えて、叔父の葬儀ではとんでもない事を言わないでくれれば…と祈っています。



これから叔父の葬儀へ送る弔電の文面を考えなくてはなりません。
出来合いの文面をそのまま使うのは嫌なので色々つらつらと文字を連ねてみてはいますが、自分の文章力の無さが悲しくなる出来の内容ばかりです…
叔父の冥福を祈りつつ、平文でも心の底から叔父への哀悼の意を文字に出来る様に頑張ります。
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